【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第35章 漏れた情報
『私の情報がまだ漏れ続けてる。』
「は?」
『いま、青キジ連絡があった。この電伝虫の番号を名もない海賊が持っていたって…』
「ッ番号だけか」
『わからない…その下っ端はドフラミンゴの一味だったみたい。』
「厄介だよい…親父にも伝えるからちょっと待てよい」
『でも…他にも家族の情報が流れてたらッ!?』
「落ち着け…とりあえず隊長を集める。いいな?」
『…わかった。』
「おい、緊急招集だッ!! 隊長集めろい!!」
マルコの言葉に外にいた2番隊隊員たちはハイッ!!と大きな返事をして駆け回った。
「ったく…お前らは嵐しか呼ばねぇよい」
『ごめん…絶対家族は守るから』
「お前も家族だよい…1人で行くない」
『…マルコ』
「もう家族を失う気持ちはうんざりだ。」
私たちも部屋出ようとマルコが先に扉を越えたとき、何かを思い出したように足を止めた。
「あ、そうだ…サッチ助けてくれてありがとない」
『え?』
「毎日喧嘩ばっかりしてるけどよい、あいつとは長い付き合いなんだよい。これからもそうなる予定だ。あいつを生かしてくれなきゃこんな選択肢はなかった。もう、家族を弔うのはうんざりだよい」
マルコの顔には少し影ができていた。
『…ふふッ』
「なんだよい」
『喧嘩するほど仲がいいってやつだったんだね!』
「うるせぇよい」
『サッチにもあとで伝えてあげよう。』
「い、言わなくていいからない!待てよい!!」
走って向かう親父様の部屋…そこにはすでに隊長たち12人が揃っていた。ちなみにこの時ナミュール、ビスタ、ラクヨウ、アトモスは島が近いため、先に偵察に向かったのだった。
「なんなんだ、いきなり集めるって」
「僕たち暇じゃないの知ってるでしょ?」
「俺の料理中に呼ぶなんて相当のとこなんだろうな!マルコ!」
「アンもか?」
「あぁ、悪かったない。緊急事態だ。」
「グララララッ…おめェがそういうなんて珍しい。何があったってんだァ?」
「さっき、アンの電伝虫に海軍大将から連絡が入った。」
「「なに!?!」」
「どうやら、ドフラミンゴのとこでアンの情報が漏れているようだよい。捕まった海賊が持っていたんだそうだ。」
『…ごめん。』
「お前さんが謝ることないよ」
「こりゃ、話きかなぁとな。」
「ドフラミンゴってあのピンクのやつでしょ?」
「こりゃ、厄介だ」