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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第34章 太陽の昇らない海


2番隊隊長代理を勝手に始めてから気がついたことがあった。

『これ…ほんとに2番隊だけの?』

というぐらい書類が多く舞い込んでくる。

「エース隊長がため込んでたんです。」
「アン副隊長に隠れて、部屋のクローゼットの中に…」
『…ほぉ』
「ひッ!!」
「おい、アン、新人がビビってるぞ。」
『デュース…わかってるけど。これは流石に許さん。帰ってきたら部屋に1週間篭らせてやる。』
「おーおー、やれやれ」

人知れず海を旅していたエースがくしゃみをしたのはいうまでもない。

『あ、それよりいいところに来た。ここからそこまでマルコに回してくれる?確認お願いしますって。』
「おいおい、俺にそれをさせんなよ。」
『2番隊副隊長でしょ? 私も行くか〔プルプル〕…と誰からかなー。はい、こちらアンです。』
〔あー、俺俺…って、分かんないよね〜〕

間延びした声…電伝虫が真似をしたアイマスク。なぜここの番号を知ってるのだろうか。

『…オレオレ詐欺なら切ります。』
〔わかってるんでしょ?〕
「おい、アン誰だ?」
『…デュース、先に行っててもらえる、この人と話さないとダメらしい。』
「あ、あぁ…」
『誰も通さないで。』

外に追い出すように隊員たちを出すと、水を使い鍵を閉めた。

『どうしてここに連絡を?』
〔やっぱり〜わかってるじゃん?いや、この番号さ。
今日捕まえた海賊たちが持ってたんだよねー、おじさんまさか繋がると思ってなかったわー〕
『ッ!!』
〔ま、海賊になっちまったから心配も出来ないんだけど?〕
『…その海賊ってのは、どこの…』
〔名もないやつだったけど…一応一団に入ってた。旗印はドフラミンゴんとこだったな。じゃあ、こればれるとサカズキに怒られるんだわ。じゃあねー〕
『待って!! 青キジッ!!』

すでに眠っている電伝虫は言葉を返してくれなかった。

『くそッ!!』
「おーい、アン。マルコ隊長が来てるぞ」
『…ちょうどよかった。今開ける』

同じように能力を使い、扉を開けるとマルコが書類を持って入ってきた。

「なんで部屋の外に隊員追い出したんだよい」
『マルコ…私、ドレスローザに行ってくる。』
「は? ちょっと待てよい! エースがいねぇのにさらにアンまでいなくなったら流石に回んねぇよい!それに、理由を言えよい!」
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