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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第31章 能力者の覚醒


『…』
「な、頼むよ。俺は見てただけだが…あんなに苦しそうな顔をして。それほどの代償をがあるんじゃねえのか?」
「話せよい。俺たちが信用ならねぇのかい?」
「聞かせてくれ。俺を治したその力について。」

隊長たちは懇願するような顔でこちらを見つめてくる。エースにおいては他所向いてるけど。

『はぁ…まずこの話を聞くにあたって守ってもらいたいことが3つあります。
1つ、この話を他言しないこと。
2つ、この力を使った私や、使われた人に対して憎悪や嫌悪、そう言った負の気持ちを向けないこと。そして、使われた本人も後悔しないこと。
そして、最後はこの力を使うことを止めないこと。』
「ッアン、ふざけんなッ!!!俺は約束しねぇッ!!」
『エースもいるんだから、全員が約束しない限り私は話さない。』
「エース…落ち着けよい」
「落ち着けるわけねぇだろッ!!!あの時に二度と使わねェって言ったじゃねぇか!!!」
『海賊になった今、そんなことを言ってられないのもわかってるでしょ?いつまで子供みたいなこと言ってるの。』
「じゃあ勝手にしろッ!!」

バンッと大きな音を立ててエースは部屋から出て行った。

「いいのか?」
『こうでもしないと…話が進まないでしょう?で、約束してくれますか?』
「「「あぁ…」」」
『…言質は取りましたよ。
まずサッチにいったんだけど、能力者には2つの段階があるのは知ってる?』
「よい…自身の身体に影響を及ぼす普通の能力者と、覚醒と言われる段階にいたり他人にも影響を与える覚醒能力者だろい」
『そ、私がイゾウを治した力は能力の覚醒の部分。』
「つまり…アンちゃんは覚醒してるってこと?」
『うん…もうかなり小さい時だけど。』
「そうか。」
「実際どんな力なんだ?」
『サッチはだいたい想像してるでしょうけど…私の力は他人の癒す力。癒し助ける力。』
「おぉ、そりゃすげーな」
「エースの荒れよう…そう単純な話じゃねぇってことだろい?」
『お察しのとおり、覚醒した能力ってのは思ってるより体力、気力、精神力等を使う。私の癒しは…そのほかに犠牲を出さなければ使えない。』
「なんだ、その犠牲って」
『私の力は…自身の寿命を削りその対象を治す。』
「「「なっ!!!!」」」

隊長たちは固まっていた。それもそうだろう。
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