• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第30章 家族を守るため


『エース…』
「あれ、使ったんじゃねぇだろうな」
「「あれ??」」
『エース…』
「答えろよ…お前ッ、まさかあの技使ったんじゃ」
『エース…大丈夫だから。』
「大丈夫じゃねぇだろッ!!あれはお前のj『エースッ!!!』ッ!」
『本当に大丈夫だから…お騒がせしてごめんなさい。』
「何が大丈夫かしらねぇが、後で詳しく聞くからよい。」
「じっとしてろよ、アンちゃん」

マルコとサッチは他の隊員に指示を出しに行った。
私もいつまでも血のついた格好では気分が良くないので、自室へ戻った。

『ッ…ハァハァ…』

膝に鈍い痛みが走った。立っていられなかった。
それほどの代償を払ってでも助けたかった。

『…守るよ…例えーーーーーー』





1時間くらい立った頃だった。ドアの叩く音で目が覚めた。そういえばシャワーを浴びた後からの記憶がない。

『…寝てた…だれ、ちょっと待って。』
「俺だよ、サッチ。マルコとエースもいる。後イゾウもな。」
「ちょっと話がしたいんだよい」

扉を開けるとそこには少し暗い雰囲気の4人…エースは少し怒っているのか目も合わせてくれなかった。

『どうぞ…さっきの話ですよね。』

眠り幾分も気分が良くなった私はいつものように冷静に対応できていた。部屋に入ると、エースがいつもの定位置に座ったのと同時にみんなが座って行った。

「まずはよい…イゾウを助けてくれてありがとうない。サッチからもイゾウ本人からも死ぬほどの怪我だったと聞いた。大切な家族を救えた。本当にありがとうない」
「ほんっと、ありがとう、アンちゃん!」
「ありがとうな。」
『お礼なんていいよ。家族に当然のことをしただけ。私はイゾウを見殺しには出来なかった。救える力は救いたい人為に…。』
「それでお前が犠牲になっていいのかよッ!!」

エースの辛い一言が心に響く。

「その…な。さっきの話、やっぱり言っとくべきだと思ってよ。エースとかマルコに話したんだ。なら、エースから禁忌の力だって言っててよ。」
「使わねェってあの時に言ったじゃねぇか!」


ーこの力…もう使うなよ。
ーうん。エースとみんなとずっといたいから。使わないよ
ー約束だからな。
ーうん。約束


2人で海を見ながら約束した日を思い出した。

「話してくれよい。イゾウを治した力について」
「俺も聞きたい」
「頼むよ」
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp