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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第30章 家族を守るため


「マルコ、どうしたんだ? また2人で遠征か?」
「いや、今度は違うよい。お前の隊長格入りが決まったよい」

エースはポカンと口を開けたまま固まっていた。

『ちょっと、エース…大丈夫?』
「グララララッ!まだ寝ぼけてやがるのかアホンダラァ!」
「寝ぼけてねェよ!ってか俺が隊長って!」
「前から言ってただろい?俺のところで実力試ししてからだって…みんながもう十分って判断したんだよい。」
「仕方ないからね!」
「隊長も必要だしなー」
「まぁ、仕方ないな。」
「グララララ…どうだ?やる気はあるか?」
「…しゃーねェからなってやるよ!」
「なんだよ、しゃーねェからって」
「ほんと口が悪い。」
『おめでとうッ!エース!』
「ありがとなッ!アンも一緒に来るんだろ?」
「いや、アンはこれからも1番隊で副隊長してもらうよい。」
「なんでだよ!!」
「2番隊の副隊長はデュースだよ!」
「もともと同じ船の出だ。懐かしかろう?」
「まァな…わかったよ」

エースが素直に言うことを聞いていることに、皆驚き少し本物かどうかを疑った。

「失礼だぞ!!」
『ふふ…今日はお祝いだね!』
「そうだねい。サッチ」
「あァ!!4番隊で腕によりをかけてつくるぜ!!」
「肉ッ!!肉ッ!!いっぱい食いてェ!!」
「毎日肉って…よく飽きないねい」
「グララララッ!!宴の準備だァ!!」
「「「「おォォ!!!!」」」」

みんながそれぞれいつもの仕事に戻っていく。

「アン?行くよい?」
『…うん。』
「何かあったか?」

イゾウの一言に外に出ようとしていた何人かが戻ってきていた。

『え、なに?何にもないない!ちょっとぼーっとしてただけ』
「ほんとか?」
「何かあったらすぐに言えよー、アンちゃん」
『うん、みんな心配性だな…大丈夫だよ』

“そうか”とみんなが笑いながら外に出て行った。

「アン…」
『エースも心配してくれてるの?』
「ほんとに大丈夫なのか?」

エースのその真剣な目は心まで見透かされるようだった。

『…な、にもないよ。じゃ、仕事に戻るから』






Side.Ace

昔からアンは気配りが出来て、なんでも出来て、よく物事を理解するほど大人だった。

「でも…隠してる時の仕草は変わんねェな…」

アンに何か起きている…
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