• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第29章 少しずつ見える本性


『おはようございます、マルコ隊長』
「おう、おはよい…ってか、マルコだろい?」
『いえ…今日はそういう気分なので。』
「気分?じゃ、今日のスケジュールだけどよい。」

マルコと2人で今日の進路や予定について話していると、後ろから甘ったるい声が聞こえてきた。

「エースさァん、私と今夜どうですか?」
「きもい…無理」
「そんなこと言わずゥ!!」

『マルコ隊長…なんなんですか、あれ』
「なんか、隊長格に気に入られようとしてるみたいだよい。そんで、主なターゲットはエースみたいだよい。」
『何しに船に乗ってきたんですかね。ナースなのに。』
「あとでナース長に言っとくよい。」

見るからにエースは気分悪そうに顔が青ざめており、しかし女はその腕から離れようとしない。

『見てるこっちまで気分が悪くなってくる…』
「…よい。」
『エース、ちょっと今日のことで聞きたいことがあるんだけど。』
「お、おう…今行くー」
「えぇー?今言わないとダメなんですかァ?」
『えっと…サリアさんだったかな?大事な話だから席外してくれる?』
「えェ〜私が先に話してたんですよォ?」
『今、仕事中なの。貴方も仕事に戻ったら??』

少し睨みを聞かせて叱責を入れると“怖〜い”と自身の持ち場に戻っていった。

「た、助かった…」
『火でもなんでも出せば引いていくでしょうに…』
「船を燃やすわけにもいかねェし…」
「正しい判断だよい。」
『じゃ、マルコ隊長…私が!ナース長に言っておきますので。マルコ隊長とエースは新しい家族の相手お願いしますね。』
「「おう/よい」」

マルコとエースを置いて、ものを聞きにくる1番隊の相手をしながら忙しく親父様の部屋へ向かった。

『入りまーす』
「グララララ…アンか?」
『点滴中だったのー?出直そうかな?』
「いや、構わねェ…何かあったんだろォ」

親父様はそう聞いてくれたが、周りには多くのナースが親父様のために必死に動いていた。ただ1人を除いて。

「サリアさん、ここお願い」
「私分からないのでー、」
「だから…ここは…」

『何もないよ。親父様に会いたいなァってなったから。』
「グララララ、嬉しいこと言ってくれる…今日は祝酒だァ」
「ダメですよ、船長さん!今日は禁酒!」
「もう…娘には甘いんですから。」
「グララ…当たり前だァ、アホンダラァ」
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp