• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第28章 始まりはすぐそばに


ハルタに言われたこともあり、すぐに部屋に戻った。

『いろいろなことを考えなきゃいけない。
ナースの嫌な予感…ドフラミンゴのこと…』

頭を抱えながらベッドに潜り込む。

『頭痛い…』







翌朝、気分は相変わらずスッキリしないまま起床した。お風呂に入って少しでも気分をスッキリさせたかった。

『で、だから…なんでここにいるわけ?』

シャワーから戻るとベッドに寝転んでいびきを掻いているエース。

「グガー…ゴー」
『ったく…怒られても知らないから。』

頭を乱暴に拭きつつ、服を取りだし着々と準備を進めていった。

「グガッ…んー、よく寝た」
『やっと起きたの?』
「は?なんでここにアンが?俺の部屋だろ?」
『何言ってんの?私の部屋だし、勝手に来たのはエースだし。』
「…あッ!そうか!!俺、あいつから逃げてきたんだ。」
『あいつ?あぁ、マルコ?逃げてても何も変わらないわよ?』
「ちげェよ!!」

廊下で聞こえている声は女の子のもので誰かを探しているようだった。

「ほら、来たッ!かくまってくれ!!」
『誰から逃げてるの?』
「見ればわかるだろ!」

エースはそのまま布団に潜ってしまい、私は渋々扉を開けて確認をした。

「エースさん〜、エースさん〜!」

そこで探していたのは昨日入ってきたナースの…なんだっけ。

『ちょっと、そこのナースさん?何してるの?』
「…アン副隊長でしたか? 私はエースさんを探してるんです。ほっといてください。」
『あ、そうなの?でもここらへんは隊長たちの自室だからあんまりうろうろしないでね。早く仕事に戻りなさい?』
「分かってますッ!!」

そういうとナースの子はさっさと去っていった。扉をしめて、布団をバサっとめくるとまたいびきを立てていた。

『ちょっとッ!!起きなさい!!』
「んあ?なんだよ…気持ちよく寝てんのに。」
『なんであの子に追われてるの?』
「あァ…あいつ、しつけェんだよ。彼女は?とか好きなタイプは?とか私、夜はうまいですよ?とか聞いてねェっての!」
『ふーん。』
「マルコとかサッチとかにも同じ事言ってるし…気持ち悪りィ」
『そう…分かった。また様子を見とく。』
「ん、頼んだ。」

エースは“アン不足だから”とか言って私に抱きついた後、部屋を去っていった。

『…隊長たちに媚び売り…か。』
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp