【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第28章 始まりはすぐそばに
翌日はの検診も朝早くから始まっていた。
「おはようさん、アン」
『イゾウ…おはよう〜。今から?』
「いーや、もう始まってる」
『そうなんだ! 今日は朝食あるのかな?』
「あぁ…サッチのやろうなら夜中の終わった瞬間に飛んでったからいねェぞ?他4番隊はいるけど…大まかみんな外で食べてんじゃねェか?」
『了解ー…じゃ、ご飯食べてくるー』
「おいおいおい、誰と行くんだ?」
『えー?』
近くを見渡しても行ってくれる人はいなかった。が、この状態ではいつまでもご飯が食べれない!と私主張をして反対を押し切って、今ここにいるのだが、3ミリくらいは後悔していたりもする。
「お姉さん、ひとり?」
「俺らと遊んでいこ?」
まだ朝が早いこともあり、近くにある居酒屋入ったが夜の感じが抜けきれておらずこんな輩がうじゃうじゃいる。
「聞いてる〜?」
「無視してんなよ〜」
うざいったらありゃしない。店主も気にしているようで、チラチラとこちらの様子を伺っている。
「お姉さんー、耳悪いの?」
気にも止めずご飯を食べていた私の前にその男は顔をひょっこりと出した。
『…は、きも』
「あ"?今なんつった?」
『さっきからうざい…消えて。』
「調子に乗ってんじゃねェよッ!!!」
「なめてんのかッ!!」
すごい近くで話す男たちの唾が飛ぶ…。
『ほんと無理…気持ち悪いー。』
「お、おい…争いはや、やめてくれ」
店主がビクビクしながらも注意をしたが、男たちは腰についている銃を取り、店主に向けた。
「ひッ…!!」
「俺たちが誰かわかってんのか??」
「命令してんじゃねぇよ!」
店主に向けていた銃を蹴り上げた。
「ッッ!!!」
『ねぇ…お店の人に迷惑かけるのやめてくれない?貴方たち、海賊?ここ、誰の縄張りかわかってる?』
「ッ知るかよッ!!!」
「このアマッ!!ぶっ殺してやるッ!!」
怒り狂っている奴らを尻目にお金を払い、店の外に出た。男たちは私しか見えていないのでもちろんついてくる。騒ぎを聞いた野次馬たちがうじゃうじゃといて正直邪魔だった。
「おい…おい待てよッ!!この落し前どうつけんだ?」
『は? 落し前って何かしましたっけ?』
「俺たちに歯向かったこと自体が罪なんだよッ!!」
『どこかの貴族か何かのつもりですか?ってか、ここ…』
その島に置かれた旗を指差した。