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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第27章 会うことはないという願い


氷が溶けて足場が無くなっていく2人。海に膜を張りしっかりと足場を支えてあげる。

『2人がメラメラするからこんな事になるんだからね。』

海王類に頼み背中に乗せてもらって、モビーに帰った。

「まさか海王類に乗れる日が来るとは思わなかったよい」
「あー、腹減ったーー」
『ありがとう…気をつけてね』
〔また…遊ぼう…女神〕
『うん…』
「おーい、何してんだー?」
「親父が呼んでるよい」
『うん…すぐ行く』

冷えた体はなかなか戻らない…手足は悴んでいるが皆に心配はかけられない。私は平気な顔をして親父様の前へ行った。

「グララララ…おめェは問題が耐えねェなァ…」
『私が呼び込んでるわけじゃないんだけど…』
「ちっとは自覚を持て…」
『自覚??』
「自分が賞金首であること」
「元海軍であったこと!」
「世界最強種のミズミズの実の能力者ってこと!」
「その容姿がとてつもなくいいことッ!」
「それとよい。」
「グララ…おめェが俺の娘だって自覚だァ」

隊長たちはいつのまにか周りに集まっており、一人一人が私の自覚すべきことを述べた。

「他にもよ。俺たちにはあるだろ?」

エースは目を伏せがちに答えた。

『…そっか…私狙われてるって忘れてた…ごめんなさい。あんまり1人で行動とかしちゃだめなんだよね…』

ウルウルとか揺れる視界に周りがざわつき始めた。

「い、いや、アンちゃんはかなり強ェから心配してないよ!」
「何もねェけどよい。危ねェからない…ッ!」
「な、泣かないで!!」
「アン…泣くんじゃねェよ。」

みんなの慌てる姿を見ていると自然と涙は引っ込んでいた。

「グララ…おめェにはまだ仲間がいる。何を言われても俺たちが守ってやる。それが家族ってもんだッ!グララララッ!!」
『…親父様!』
「おうよ!俺たちはにーちゃんだからな!」

みんなにお礼を言うと、少し頬を赤らめて照れ笑いをしていた。

「でも、反省はしろよい」

コツンと頭を殴られたが、痛くはなくそれが心配と優しさからくるものであると分かった。

「さっ!アンちゃんも見つかったことだし。健康診断の続きするわよ!」

ナース長の声で止まっていた健康診断が再開された。冷えていた体もいつのまにか戻っていた。

「おい、アンッ!飯食いに行こうぜ!!」
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