【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第26章 お決まりの…
私が連れられて来たのは医務室の隣の準備室。そこには、注射器や、体重計、巻尺などのものが置いてあり、準備は満タンのようだ。
「じゃ、服脱いじゃって。」
『全部?』
「もちろん…あ、下着は着たままで良いわよ?」
パサリパサリと服を一枚ずつ落とし、下着姿になる。少し肌寒い感じがして、ひんやりと巻尺が身体に当たる。
「あら…あんまりおっきくないけどすっごく良い形してる…胸!」
『っ…冷たい。』
「ごめんなさい? アンったらほんと細いわね。ちゃんとご飯食べてる??エースさんに取られてるんじゃない?」
『いえ? 普通に食べてるわ。その分動いてるからじゃない?』
「いいわね…このスタイル。胸は小ぶりだけどしっかり出てるし、腰はきゅっとしまってて、あとおしりも…『ちょっと!分析してないで先に進めてよ!』ごめんごめん。」
バインダー片手に書き込みながら測定をするリアス。そろそろ本当に寒くなって来たというところで、血液検査するということだった。
「ちなみに、男性の方とそういう行為したことは?」
『ない。』
「本当に!?!! お年頃でしょう?まさかッエースくんも?」
『知らないよ…あ、でもそんな感じはなさそうだったけどな。欲に忠実だし。』
「へぇ〜…アンもそういう行為に興味持ちなさいよ。」
『いい男が出来たら、自然とできるでしょう?』
ナースの顔がキョトンとしていた。何か変なことを言ったのだろうか。
「そうね…あなたはそのままでいいと思う。じゃ、性病の検査は一応するけど大丈夫そうね。」
『おそらく…ね』
そして、服を着て血液検査のための採血をした。
「はい、これで終わり!」
『ありがとうございました。』
かちゃかちゃと器具を片付けているリアスに視線を送ると、笑顔で返してくれた。
「アン…いい男作りなさいよッ!」
『なんでいきなりッ!!』
「私だけがその体知ってるってなんか勿体無いような気がして…!」
『そんなことないよ。ってか、終わったらもう戻るね。』
「はーい!じゃまたねー!」
部屋を出るとそこには長蛇の列。
「お、アンちゃん、終わったのか?」
『うん…これは?』
「ここはもうほとんど終わりで採血の順番待ちだよ。」
『ふーん…』
「でもな…」
どうやら、かなり前から待っているが全然進まないのには別の理由があるようだ。