【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第26章 お決まりの…
「揃ったかよいー、じゃ毎年のことだからな、ちゃちゃと終わらせるよい。」
「「「はい」」」
マルコが声をかけるとみんなが揃って上を脱ぎ出した。
『「え、え?」』
「お、そうか!末っ子どもは初めてだったな。いちいち服を着たり脱いだりすんの面倒だからよ」
「みんなここで脱いでいくんだよ。」
「へェ、ま、俺は関係ないけどな。」
エースはエヘンと鼻を高くしていた。要するに上の服を着てないから関係ないということだろう。
『私も脱がないとダメなのかな。』
下には水着を着ているとはいえ、隊長たちに上から服を着るように言われていた。
「え、脱いでくれんの?」
「まじ?!」
「脱いで脱いで!」
1番隊のお調子者たちが騒ぎ立てた時だった。背後でメラメラと燃えている赤と青の炎。
「アンの裸がみてェなんて言ったやつは誰だ?」
「地獄に行きたいようだねい。」
「「「「ヒッッ!!!」」」」
鬼が見えるとはこういうことなんだろう…赤と青に燃え盛る炎は男たちに迫っていた。
『エースもマルコも落ち着いて…誰もそんなこと言ってないから。
例え、言ったとしたら私だからね。』
「そうなのかい?」
「そうか。」
炎を治めた2人は、少し罰が悪そうな顔をしていた。
『でも守ってくれようとしたんだよね、ありがとう!』
「「ッ///」」
「反則だよい…//」
「我が妹ながらこえーわ。」
「アンちゃん、お迎えに来たわよー!」
後ろから声がかかった。人を見れば仲の良いナースのリアスだった。
『お迎え?』
「ほら、アンちゃんは1人女の子でしょ?だから、別室になるの。さ、その服の下までじっくり見せてもらうわよー!」
『え、いや…』
ぐいぐいと背中を押されて船内に連れて行かれた。
Side.Ace
「羨ましいよい」
「アンの身体…良い体だったぜ。ま、ちょっと跡があったけどな!」
「ほぉ、なんでおまえが知ってんだよい。」
「そりゃ、この間部屋に入った時に素っ裸だった…か…ら…って」
「まーた、性懲りもなく部屋に行ってたのかよい。」
「やめ、やめろ、マルコッ、やめ、うわぁぁぁ」
また調子に乗って、余計な発言をした俺にはマルコの鉄拳が頭に落ちたのだった。
「いってェ!」
「自業自得だよい。」
「兄妹なんだぜ?」
「それでも男女である限り、ダメだよい。」