第26章 お決まりの…

それから、島についたのはマルコが言っていた通り翌日の早朝だった。

「今回も縄張りの島だが、油断すんなよい。あと、隊を時間ごとに区切ってお決まりの健康診断受けてもらうよい。大きい病気のやつはこの島で療養になるからない。」
「「「えぇぇぇ！！！」」」
「あと、船が出港する頃に新しい家族を増やすことになってるからない。問題起こすなよい。」
「「「はーい。」」」
「じゃ、順番だが…これは公平にジャンケンで決めたからよい。恨むなら自隊の隊長を恨めよい。」

健康診断は4日に渡ってするようで、各朝、昼、夕、夜の4回を16の隊でわける。健康診断を待つ間、一食分は食べてはならない。上にその…女の人とのそういった行為も禁止のようだ。つまるところ中途半端な時間である夕方や、遊びに行く夜にあたるとその日は遊びに行けないということになるようだ。

『男の人ってやっぱり大変なんだな。』
「まず、1日目1→13→6→4。2日目16→14→12→2。3日目11→10→8→5。4日目3→7→9→15。
の順番だよい。遅れるない。あとはナース長からだ」
「落ち込んでいるところ悪いけど、聞いてもらえるかしら。毎年のことながら、検査項目は身長、体重、胸囲、腹囲、血液検査…そして大事な性病検査ッ！！わかってるわね。1人や2人でもいたのならその人は船から降りてもらいますからッ！あと、検査前は一食抜いておいてくださいね。ナースは7人しかいませんので手を煩わせないようにテキパキお願いします。」

ナース長の最後の笑みはとっても怖かった。というか、マルコ隊長、どんなジャンケンの勝ち方したらトップバッターなんて取れるのかしら。

「う…すまねェおまえら！！俺が不甲斐ないせいでッ！！」
「サッチ隊長のせいじゃないですよッ！！」
「これも何かの運命なんですよッ！！」

4番隊は夜って言ってたもんね…夜遊びが大好きな人たちらしいからそりゃ残念でしょうね。

「あー、よかった。朝飯食わなかったから朝のうちに終わって。」
『エース…』
「マルコのやつに言われたんだ。飯食うなって。俺殺されるのかと思った。」
『…エースのご飯抜きってそんな死活問題なんだ。』
「当たり前だろッ！！睡眠と飯とアンが一番大事だ！」
『……欲に忠実だね…ありがとう。』

時間じゃない人たちはゾロゾロと船を降りていった。どうやら始まるようだ。