【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第25章 新しい仲間
Side.Ace
「まぁ後で聞き出すかよい。それより…」
マルコは親父の部屋に置いてある放送用電伝虫を使い船内に放送を入れた。
[こちら、マルコだよい。今から隊長の臨時会議するよい。各隊長は親父の部屋まで来いよい。3分以内に。]
ガチャンと電伝虫が切れた後、ゴゴゴゴと地響き…いや船響きがなりドタドタと走る音が聞こえた。そして、ドンドン入ってくる息を荒くした隊長たち。
「ぜー、ぜー、ぉまえ…マジ…ハァハァ…ふざけんなッ!」
「こんな急に…集まる…とかなに考えんのッ!?」
「あー、悪かったよい。大事なことが2点あんだよい。とりあえず全員揃ったか?」
「ナミュールがいないけど。」
「あァ、あいつは偵察部隊で出てるよい。ほかは?」
「いる。けど…そこの2人はいていいの?」
指差されていたのは、部屋にいる異質の俺とドーマだ。
「あぁ…必要な人間だよい。じゃ、始めるよい。まず、ドーマが新しく傘下に入った。仲良くしてやれ」
「ドーマだ、よろしく頼む。」
「1人ずつ名前を言ってやりてェが…なんせ13人もいやがるからよい。またおいおい聞いてくれ。」
「そうさせてもらおう。」
「おい、マルコ!俺はなんでここにいんだ?」
「この間隊長会議で話してた件だよい。エースの実力は皆十分というほど見ただろい。これで文句いう奴はいねェない。だが…アンを守れてなかったのも事実だよい。だから、訓練期間を設け後に隊長として2番隊を背負ってもらうでどうだい?」
「うむ、それならよかろう。」
「まだまだ未熟すぎると思うけど。いいんじゃない?」
「訓練期間というのは…」
「それはまだ俺のところで書類整備やら隊長としての云々を教えていくよい。期間はそうだねち、3ヶ月ってとこだない。」
「マルコのところならばいいだろう。」
は、なに言ってんだこいつら。俺はいまいち自身の名前が出ているにもかかわらず理解が追いついてなかった。
「…どういうことだ?」
「ッほんと馬鹿だよい。おまえには3ヶ月後に空席の2番隊隊長になってもらうよい。これは、俺たちの総意だ。」
マルコはこちらをじっと見て、有無を言わせない雰囲気を出していた。
「でも、2番隊の奴らが反対してるくるだろッ!!普通ッ!」
「そこはもう説得済みだよい。」
「うちの長男様は仕事が早いねェ。」
「グララ…頑張れよ、エース。」
「親父…」