【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第25章 新しい仲間
「なんか複雑な気分だ…いい女なのにな。」
『求婚は何度も受けてるわ…』
「・・・どこのどいつだ。」
『おじいちゃんから何度も紹介されてるし…ドフィも…シャンもたぶんってベックも言ってたし…』
「ぶっ殺してやる。」
『バカ言ってないで…そろそろくるよ。』
「誰が?」
ドンドンと大きくドアが鳴った。
「アンッ!勝手に帰ってんじゃねェよい!」
『ごめんなさい。お風呂どうしても入りたくて』
「まだ許可してねェよい!診察もしてねェし!!」
『うん、また後で!』
「…それよりエースしらねェか?さっきから見当たらねェんだよい。」
エースに視線を送ると首を何度も横に振っていた。
『あ…うん。知らない。』
「…ん?何か隠してねェかよい??」
『いや…なにも?』
「扉開けろよい。まさかまた入り込んでるんじゃねェだろうない。」
エースは青い顔をして、びくびく震えていた。さすがに可哀想と思ってしまったので少し能力を使い光を屈折させた。
『シー…』
指で合図すると、エースはコクコクと次は首を縦に振っていた。鍵をカチャンと開けると、まだ怒りの頂点にはないマルコが顔を歪めていた。
「傷の方は?」
『問題ないよ。ね、エースいないでしょ?』
「あぁ…そうみたいだねい。親父が呼んでるよい。エース…おまえなら連れてこれるだろい?」
『うん…探して向かうね。』
「待ってるよい。」
マルコは私の頭を撫でて、親父の部屋の方に歩いていった。能力を解除するとエースはニヤニヤしてた。
『え、なに…気持ち悪いんだけど。』
「アンの能力って便利だなッ!今度またやってくれよ!」
今度またさせる気なのか…と思ったが、この誘い方は本当に昔から何にも変わらない。
『まぁ、気分が乗ったらね。』
「そう言わずにッ!俺が食い逃げしてる時とか頼むよ!!」
『そんなことに能力使うわけないでしょ?さ、聞いてたでしょ。親父様が呼んでるから行くよ?』
エースは親父様の部屋に向かう道中も頼むの何度も懇願してきたが、私は聞く耳持たず無視を貫いて部屋に向かった。
『親父様、入るよ!』
「あァ!」
部屋にはドーマとマルコもおり、先日の話をするんだろうとすぐに察しがついた。
「また無茶をしたようだなァ…グラララ」
『エースが半分以上悪いけど…私も注意不足だった。心配させてごめんなさい』