【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第24章 腕試し
「おいおい、そう警戒するなよ…俺ァなんにもしねェぜ?」
「俺はエースよろしくな!」
「お、こっちのにいちゃんは粋がいいなッ!ゼハハハハッ!よろしく頼むぜ〜」
何故かこの男の舐めるような視線が気にいらなかった。勘違いかもしれないが…何か嫌な予感もした。
「おーい、アンちゃん。マルコが…ってティーチじゃねェか!!!」
「おォ、サッチ!!久しいな!!ゼハハハハッ!!」
「お前も相変わらずだなッ!!」
サッチとティーチは仲良く会話をしていた。どうやら、2人はとても仲が良いようだ。船のみんなも微笑ましく見ていた。
『あの、サッチさん…』
「でよッ、あんときのマルコがなッ!!」
「おぉ、そうかッ!! ゼハハハハッ!!」
ダメだ、全然聞いてない。呼ばれていた内容を知りたいのに。
「おい、サッチッ!アンを呼んで来いって言ったよない!?!って、ティーチ帰ってたのかい?」
「おォ、マルコ隊長ッ!! 今さっき着いたところだ。」
「そうかよい、ご苦労さん。苦労ついでに報告書もまとめて提出頼むよい。」
「勿論だ…ゼハハハハッ!」
「と、アンよい。洗濯物が終わったら俺んとこ来いよい。仕事教えるから。」
「なんだ〜?部屋でやらしいことするんじゃねェぞ!!」
ピシッと何かの切れる音が聞こえたと思ったら再び投げられるサッチさん。ほんと懲りない人だ。
『うん…今行く。』
「マルコ、マルコ!! 俺は?」
エースがものすごい笑顔で詰め寄ってきていた。
「お前は他の奴らと訓練出ろよい。」
「おう、わかった。じゃ、アン後でな!」
『うん…また。』
マルコに続き、1番隊の執務室に向かった。海軍の所のように広くは無いが…机があり、資料があり、意外としっかりしている部屋だった。
「ティーチとなんかあったのかよい?」
『え?』
「そんな顔してたよい。不安な気持ちが出てるよい。」
『らしく…無いか。すみません。』
マルコには言えない…家族を疑うなんて…ティーチには何かあるようなそんな気がしてるなんて…言えるわけがなかった。
『なんでも無いんです。』
「そうかよい…ま、なんかあったらすぐ言えよい。」
マルコはポンと頭を撫でてくれた。そしてすぐに仕事の説明に入った。1番隊は仕事の統括をしてるとのことだった。そんな時一本の連絡が入った。