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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第21章 水の都の危険


「もう! 僕に内緒なんて100万年早いよ!」

スタッと身軽に降りてきたハルタは見た目は子供のようだが、これでも私のかなり年上のようだ。

『でもどうして??』
「イゾウがニヤニヤしてたからもしかして…と思って部屋覗いたんだ。」
『部屋見たの!?』
「…なに、見られちゃ困るものでもあったの?」
『ないけど…』
「帰ってきたら、僕にまず会いにきてよ!」
『ごめんね、ハルタ!ただいま!』
「おかえりッ!!」

2人で抱き合っている姿は微笑ましく見えたのか、街の人たちがヤジを飛ばしてくる。

「それより!なんで、こそこそしてんの?」
『え、あぁ〜単純にゲームみたいな感じ?かくれんぼみたいなそれに、私が帰ってきたって知ったらみんな船に戻ってきちゃうでしょ?そしたら、せっかくの自由の時間無くなっちゃうし。男の人にはいろいろあるんでしょ?』
「……誰に聞いたの?」
『前に船にいた時にサッチがそんな話してたよ。“島に着くとまず女だ!!いろいろ溜まってんだっ!!”って。』
「……あいつ、殺す」

ハルタから物騒な言葉が聞こえた気がしたけど、聞かなかったことにしよう。この後、隊長会議があった時にサッチは他隊長15名と船長からこっ酷く怒られることになるのはまた別の時に…。

「そんなこと気にしなくてもいいから!!
みんなに会いに行こうよッ! ビスタもジョズもラクヨウも、ナミュールもみんな会いたがってたんだよ!」
『…でも、なんかよくわからないけど。溜まってると支障をきたすんでしょ?』
「それもサッチから?」
『うん。“男は定期的に出してやらねぇと死んじまうんだ”ってすごく言ってたよ?本当に大丈夫?死ぬくらいの大事なんだよね?』
「……マジで…。アンはそんな事気にしなくていいからッ!ほら、船戻るよ!!」



ハルタに半ば強引に手を引かれて、船に戻ってきた。

「なんだ、アン…見つかっちまったのかよい?」
『うん、なんかごまかせなかったみたい。』
「グララッ! いいじゃねぇか。」
「みんな集めようよ! 親父!いいでしょ!」
「そうだなァ…息子たちに連絡入れろォ、グララッ!」
「あ、あと…マルコ…ちょっといいかな?イゾウも。」
「なんだい?」「なんだ?」

ハルタは私から少し離れると三人でコソコソと話し出した。
そのすぐあとものすごい殺気を放っている2人がいた。
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