【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第21章 水の都の危険
「各々自由行動にしてるから、戻ってくるには時間がかかるよい。」
『2人が待っててくれただけでもう嬉しいよ!親父様!いろんなところに行ってきたの』
「そうか…そらァよかったなァ!グララララッ!」
「積もる話もあるだろうがよい。とりあえずお前の部屋に案内するよい。後、新入りも何十人と入ってる。宴はまたみんなが集まり次第だよい。」
『ねぇ…マルコさん。親父様。船が出航するまで内緒でもいい?バレるまででいいから。』
「俺はかまわねェがよい。親父は」
「グララララッ…末娘は我儘だなァ、マルコ!」
「そうだねい」
『ありがとう、親父様ッ!!』
「なんだか、垢抜けてきたねい。」
「いい感じじゃねェか。グララララッ」
親父様は夜風に浴びながらまだ飲むとのことで外で酒を煽っていた。私はマルコさんに連れられて、部屋に案内された。
「おめェはうちの唯一の女だからな…隊長格のところに部屋を作らせた。俺とサッチの間だからよい。なんかあったらサッチ以外の隊長に言うんだよい?」
『わかりました。サッチさん以外ですね。』
「医務室とかにナースたちもいるからよい。まぁ追って紹介するよい。」
『ありがとうございます!』
「あと…もう一つ。」
『はい、なんですか?』
「前にも言ったが、敬語…外せよい。家族だろい?」
『…ッうん。気をつけま…る』
「クッ…頑張れよい…ハハッ」
『…ムゥ笑わないでく…「ん?」笑わないで。マルコさん。』
「みんなも言うと思うが“さん”もいらねぇよい。」
『うん。ありがとう!マルコッ!』
マルコは少し口元を押さえていたがまぁいいか。
「じゃあ、俺は仕事に戻るよい。ゆっくり休め。」
『うん…おやすみ…』
「おやすみ」
隣同士の部屋に入っていく…内装は質素で、綺麗で…きっと掃除とかもしてくれていたんだろう。みんなの見えない暖かさを感じてその日はすぐに眠りについた。
翌朝、みんなはゾロゾロと帰ってきていた。どうやら、泊まりではなく夜遊びをして帰ってくると言うものだったようだ。
食堂に行くとすぐにバレてしまうので…それは面白く感じない。と言うことで、外に食べに行くことにした。
『マルコ、起きてる?』
「あぁ…起きてるよい。今開ける。」
『あ、いいの…ご飯外で食べてくるからね。って言おうと思って…』
「そうかよい…気をつけてない。」
『行ってきます。』