【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第20章 再開…しかしそれは
『そうですけど…マルコさんか親父様に取り次いでくださいますか?』
[え、なんでッ、俺じゃダメなのー?!]
[うるせェよいッ!誰だ一体…こんなうるせェ奴に電話してきたのはよい!]
『あ、どうも…私アンです。』
[あぁ…アンかよい。今度はどうした?]
『そろそろ戻りたいなって思ったので…場所教えてもらえませんか?』
[……は?]
電伝虫が少し固まっていた。壊れたのかな?
[…何々なんで!? もう用事終わったの!?!]
[サッチは黙ってろい!!]
[いいだろ、俺にも話させろよ!!]
[うるせぇよい!!!]
『え、あの…すみません。』
[もしもし…こちらイゾウだ。わりぃな、マルコもサッチもドタドタ喧嘩しちまって…]
『はぁ…で、本題に戻るんですが…場所教えてくれませんか?』
[もういいのか? 用事とやらは…]
『うん、もう大丈夫。それより…みんなに会いたいから…』
[……ッう]
『もしもし、イゾウさん??』
[わ、悪い…今はグランドラインのウォーターセブンって街に船の修理に来てるんだが、場所はわかるか?]
『大丈夫…ここからなら2、3日で海が連れていってくれるから。』
[そうか…俺たちもあと1週間はいる予定だ。着いたらまた連絡してくれ。]
『うん…わかった。』
[じゃあな、気をつけて帰って来いよ。]
[アンちゃん、俺話したい事がッ!ブツッ]
電伝虫は静かに眠ってしまったようだ。
『サッチさんは相変わらず賑やかすぎるな…ウォーターセブンか。』
次の行き先は決まった。少し…かっ飛ばして行こうか。私は能力で海流を作り、それをウォーターセブンへ伸ばした。
『少し疲れるけど…みんなには早く会いたし。』
その海流を辿り、小舟はどんどんと進んでいった。途中、海賊船に出会ったりもしたが…海に大渦を作ってやればアッという間に沈んでいった。それでも立ち向かってくる奴らもいたのでその時は海王類を呼んで対処してもらっていた。
『ありがとう…』
〔君は…私たちの女神…助けるの…当たり前…〕
〔また呼んで…〕
『うん、ありがとうね!!』
海王類たちは、グランドラインのすぐそばのカームベルトから来ていたので、そこに帰っていった。
そんなこんなで2、3日が過ぎて…大きな海に浮かんでいるような街…ウォーターセブンに着いたのだった。
『おっきい…』