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海賊の恋

第1章 初恋


くし形に切って、それを10個程繰り返す。

マンマ「あんたピーターにすごい視線送ってるけど、よそ見してると怪我するわよ」

手元を見るとカボチャは半分まで切れていた。

力を入れるけど切れない。

すると頭上からロレッタの声が聞こえた。

ロレッタ「大丈夫? 切れないの?」

アリス「固くて」

すると手が添えられる。

ロレッタの手ではない。

顔を上げるとピーターだ、いつの間に居たの?

切れた手が離されて、これでカボチャを切るの終わってしまった。

優しい。

この優しさを誰にも向けて欲しくない。

手が離されて。

アリス「ありがとう」

ピーター「あぁ」

火の準備に行ってしまったピーター。

ロレッタ「くし形に切らなくていいの?」

そうだった切らなきゃ。

終わると、マンマは串に刺し始める。

マンマ「こうやるのを手伝って」

大量に作って、終わるとマンマはニッコリとして耳打ちをする。

マンマ「今ピーターは一人で、火の準備をしてるから手伝いなさいチャンスよ」

チャンス? 何の?

まぁいいや。

やる事ないし手伝おう。

近付くけど、トリックに捕まった。

トリック「あの果物をマンマに運ぶのを手伝え」

手伝うか。

何回も往復して今度こそは手伝おうと、思ったらラッピーノが話しかけてきた。

ラッピーノ「アリスはバルボッサ船長と街に出て何を買ってたんだ? 食材か?」

アリス「水着を買いに、それよりラッピーノは今暇?」

ラッピーノ「暇だけど」

マンマの方を指して言う。

アリス「マンマが今果物を切ってるから手伝いをして」

元気よく行って、私はピーターの側に行って話しかける。

アリス「手伝うよ、何をすればいい?」

ピーター「ありがとうな、チップに小枝を拾うのを言ってるんだが遅いからアリスもそれを手伝ってくれ」

アリス「うん!」

森の中にいるとチップは小さな小枝を拾っていた。

キリがないけどそれじゃ。

腕くらいの長さの枝を腕をいっぱいくらい拾うと、チップが話しかけてきた。

チップ「ピーターの手伝いをしてるのか?」

アリス「うん、チップが遅いからって」

チップ「そっか、じゃあ一緒に行こう」

海岸に戻ると、ピーターは私の枝を受け取りチップの方を見て睨むピーター。

ピーター「そんな小さな小枝使えないぞ」
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