第2章 感謝の気持ち。*
そんなこんなで、たつくんのTシャツを借りて、メイクもして、準備完了です!
「よし、じゃあ行ってきます。」
「おう、あ、ちょっとこっち。」
「ん?」
「これ、俺んちの合鍵、今日先帰ってこれるかわかんねぇから」
「え、、、ありがとうございます」
「おう、気をつけてな」
「はい、ありがとうございます!行ってきます!」
・
仕事先では、珍しい服きてるねって言われたけど、なんとか乗り切った。一旦家に帰ってお泊まりのための準備をしてきた。
夕ご飯はまた何か作ってあげよう、と思って夕食の買い出しにスーパーに寄ってからたつくんの家に向かう。
たつくんはまだ帰ってきていないみたいで、渡された合鍵で開けて入る。
「よし、夕ご飯作ろ!」
・
「ただいまぁ〜」
あ、たつくん帰ってきた。
「おかえりなさい!」
「おう、ただいま。遅くなって悪りぃな。」
「いえ、お疲れ様です。」
「ありがとう。ん?いい匂いする。」
「あ、夕ご飯作っていたんです。もうすぐできますよ!」
「まじか!ありがとな!」
「はい、とりあえずお風呂入ってきてください!それまでに作っちゃうんで。」
「りょーかい、じゃ、入ってくるわ。」
たつくんがお風呂に入ってる間に料理を完成させる。
キッチンを軽く片付けている間に、たつくんはお風呂から出てきた。
「お先にー。」
「はい!ご飯もできましたよ!あとは並べるだけです。」
「おう!じゃあ、俺並べて食べれるようにしとくから、その間にお前も風呂入ってこいよ。」
「ありがとうございます。お借りします。」
風呂に入って出てくると、たつくんは座ってテレビをみて待っていた。
「お、でたか。」
「はい、ありがとうございます」
「よし、食おう。腹減った」
「はい!食べましょう!」
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「お前まじで料理うまいのな」
「そうですか?」
「うん、ほんと美味かった。」
「それなら良かったです。」
「おう、ありがとな。」
「はい……達央さん…?」
たつくんがじっと見つめてくる。
「なぁ、お前敬語早めにやめろよな?あと、呼び方も。」
「あー、はい。頑張ります。」
「うん。ちょっと遠い感じして寂しいわ」
「ふふっ、わかりました!」
「おう…あーもう、*、こっち向いて?」
「なに?…んん…」
寂しいなんて可愛いって思っていたら、キスされた。これでもう形勢逆転だ。