第3章 第三章 始動と再会
それから、触れようとも思わなかった埃のかぶっていまパソコンで必死になって、エリア11…日本の状況とブリタニアの状況を調べた。
外の日本の現状をしれば知るほど、絶望した。
兄様に可愛がられるだけで満足していた無知でなにもしなかった自分に対して憎悪が増して行く。
今も日本人は惨めにブリタニアに虐げられていた。
しかしなにより最も驚いたのは、幼い時に仲のよかった幼なじみの一人スザクが元気に生きていたことだ。
シュナイゼルに規制をかけられているため、動画はみることができなかった。
彼の姿をみることはできないのが、すごく悔しかったが、
ディスプレイに映し出されていた名前はきちんと枢木スザクと書かれていた。
年齢も同じ。
間違いない、本人だ。
直感でそう思った。
それなら、私は彼に会わなくちゃいけない。大事な幼馴染で同じ日本人の彼に。
必死になってスザクについて調べているとわからない単語もでてきた。
名誉ブリタニア人?
裏切り者?
よくわからなかったが、とりあえずスザクが生きている。
スザクに会いたい。
今度こそ、私は守れなかったあの人たちのためにも彼だけは救わなくてはならない。
ここに引き取られる時に誓ったのだから。
力を持って大切な人を守ろうと。
大切な幼馴染二人を失った時、スザクだけは私が守ろうと。
それにスザクは日本人の誇りだ。優しいスザクはきっと今の日本人の希望となってくれるに違いない。生きていなくてはならない人間だ。
そして私はお兄様のためにも今のうちに色々外で学びたいともっともらしい理由をつけて、外に出ることを望んだ。
断られたらそれこそ私はこの家を逃げ出すつもりだった。
だけど兄様は、あっさり、わかった。とそういったのだ。
編入準備には時間がかかるらしく、待っていてくれといわれたが、私は兄様の返事を待たずに兄様の元を去った。一秒でも早く私は彼に会わなくてはならないのだ。