第4章 もう一人の幼馴染
「安心しろ、私に近い存在といっても干渉をうけない…それだけだ。彼女はギアスも持っていないただの普通の女だからな。それと理由は聞くなよ。私は話すつもりはない」
「…本当にそれだけなんだな?」
「ああ、そうだ。…それにしても随分素直じゃないか。お前のことだからさっきカナにしたように押し倒されるのかと思っていたよ、童貞坊や」
「っだまれC.C.…お前にまだ聞きたいことがある」
「まだあるのか…なんだ?カナのことはもう答えないからな」
「…人の記憶を変えるギアスは存在するか?」
思いもよらなかったルルーシュの問いにC.C.は笑った。
目の前の男は先ほどカナのいっていた枢木スザクのことをいっているのだろう。
「記憶を変える?さあ、どうだろうな…」
「その返答は俺以外にもギアス保持者がいるということだな?」
「…察しがいいな。さすがじゃないか」
やはり自分の選んだ男は間違いではなかった。
C.C.は満足したように笑った。
「質問を変える、俺以外のギアスは絶対か?」
「さっきもいっただろ、ルルーシュ。お前のギアスは絶対遵守の力だ。王はお前だよ」
「わかったもういい。充分だ」
つまり、俺のギアス以外で人を操れるものがいたとしてもなんらかの形で、元に戻すことも可能ということだ。
例えば絶対遵守の力でギアスの力を上書きするというのも