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ただ君だけを-コードギアス-

第4章 もう一人の幼馴染



「おいC.C.!どこへいく」


「私も寝る。お前はカナばっかりでつまらないからな。空気を読んで退出してやる私に感謝しろよルルーシュ?」


「待てC.C.…まだお前には聞いていないことがある」


「なんだ?答えられること以外答えないぞ」


C.C.は心底めんどくさいといった様子でルルーシュに視線を移す。
ルルーシュはそんなC.C.に視線を合わせるように向き合った。
そして口を開いた。



「カナは何者だ?なぜ俺のギアスが効かない?」


「それはカナが特別だからだ」


「特別?」


「ああ、カナはギアスの干渉を受けない」


そう言って、C.C.はカナに視線を落とした。
ルルーシュは意味がわからないといったように眉を寄せた。




「俺のギアスは絶対遵守の力じゃなかったのか?」


「ああ、正解だ。しかしカナには通じない。私に近いからな、カナは」


「カナがお前に近い?どういうことだC.C.!」


ルルーシュは今にも噛み付きそうな剣幕でC.C.に詰め寄った。
そんなルルーシュに臆する様子もなく、C.C.は息を吐いた。


「いいのか?大事なカナが起きるぞ」


「くっ…」


たった一言で押し黙るルルーシュに内心C.C.は驚いていた。
絶対的な孤高の王にこんなにも大きな存在がいたとは。彼らを引き合わせたのは無駄ではなかったのだ。
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