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ただ君だけを-コードギアス-

第4章 もう一人の幼馴染



「選べ、カナ。私たちと一緒に反逆をおこなうか、それとも」



はたからみればただの狂言だ。
今やイレブンの英雄のゼロが子供で、それの右腕がこの少女だ。



この二人がブリタニアにお兄様たちに反逆を行うと夢物語をいっているのに目の前の少女の黄金の瞳は揺るがない。決して狂言でも妄言でもなく、絶対的なことをいっているのだと錯覚させられる。



お兄様を裏切るような真似はしたくない。


だけど、日本の現実を目のあたりにした今、ルルーシュの掲げる理想の世界に直に触れてしまった今、私の中の日本人の血が騒ぐ。




「日本人に自由が…私たちに幸せは訪れるのかな」



「ああ、約束しよう。俺はあの頃言った言葉を変えるつもりはない。カナとナナリーにとっての理想の世界を必ず俺がこの手でつくりあげてみせる」


ルルーシュの懐かしい言葉を聞いて、カナは足元に視線を落とした。今きっと私は情けない顔をしている。溢れ出る思いを涙をこらえるので必死だった。


「私を黒の騎士団にいれてください、ゼロ様」



カナはまるで忠誠を誓うように彼の膝下に跪いてみせた。
ついて行こう、ルルーシュに。
ルルーシュについていけば、間違いがないとすら思ってしまうほど心が震える。



契約完了だな、そうC.C.が満足気につぶやいた。
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