第4章 もう一人の幼馴染
「…もういいか?」
退屈そうに欠伸をしながら、C.C.は
カナたちをみた。
「そうだ、C.C.お前はどうしてカナを俺の部屋に連れてきた?お前とカナが知り合いだとは思えないが…それにどうしてカナにはギアスが使えない?」
「私の存在を無視して、話を進めていたくせに今更質問責めか?女の扱いがわかっていないな、童貞坊や」
「なっ!」
「カナ、単刀直入にいう。私たちと一緒に黒の騎士団に来ないか?」
「C.C.!?勝手なことをするな!どういうつもりだ!」
「カナにゼロを知らせるな、巻き込むな、か?どうせ今後カナをお前の隣へ置いておくつもりだろう?
しかし正体を隠しながらでは守れる範囲には限界があるぞ。
だったら黒の騎士団にいれて片時も離さず守ってやれば、もっとそばにいられるとは思わないのか、ルルーシュ?」
「だからといってこいつを…カナを危険に目に合わせるわけには…」
「随分な入れ込みじゃないか、キャラが違うぞルルーシュ」
くすくすと笑うC.C.にルルーシュは唇を噛み締めた。
「確かに俺はカナを手放すつもりはない。危険な目に合わせるつもりもない。だったら俺が守ればいいだけの話か…たまにはまともなことをいうじゃないかC.C.」
「え、なに…」
話についていけなくて戸惑うカナ。
心細くなってカナはルルーシュの顔を見上げればルルーシュは真面目な瞳で見つめ返してきた。