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【銀魂】あの欠けた月の半分を探して《銀時》

第6章 ざわつく気持ち*R15





口づけが落とされたまぶたをおずおずと開くと、真剣な瞳をした銀時と目が合った


ふっと口角を上げ笑う銀時を見て、胸の高鳴りが加速しだす


それを気づかれないよう未来が目を伏せると同時に、銀時が唇を食んだ


時折唇が離れ未来の様子を伺うようにゆっくりゆっくり、優しく丁寧に口づけていく


絡めていた手に力がこもっていき、空いているもう片方の手で枕を掴んだ


「はあ…」


未来の唇から端から漏れる吐息が、銀時の耳を犯す


昨日した口づけと違い未来の負担にならないよう、啄むように繰り返し触れては離れる唇


もどかしい…


昨日されたように深く求められる口づけを知ってしまったから、物足りなさが溢れだす


「銀ちゃん…」


未来は声を漏らすと、とろんとした潤む瞳で銀時を見上げる


「…ん?」


「昨日みたいに、して…」


枕を掴んでいた手をゆっくり銀時の頭は伸ばし、銀色の髪に未来の指が埋もれていく


「…っ、あんま煽んなよ、今日は優しくしてやりてェのに歯止めが効かなくなるだろ…」


悩ましげに眉をひそめる銀時の表情が一層興奮を高める


噛みつくように未来の唇を塞ぎ、我慢していた舌が口の中に割って入ってくる


銀時の熱い舌は柔らかくて、未来は夢中でその舌の動きに自分の舌を這わせる


「ん…っ、んぁ…」


口からの息継ぎも忘れ、鼻から吐く息とともに声が混じる


淫らに繋がる唇から全身を巡るほどの気持ちよさが広がる


布団の中でもぞもぞと動く未来の足


銀時の熱い口づけと、もともと上がっていた熱が相まって、未来の意識はふわふわとしてきている


「はあ…はあ…」


名残惜しそうに銀時の唇が離れると、未来は浅い呼吸を繰り返す


口づけだけで息が上がり、吐息を漏らしながら息を整える未来


「…破壊力、ハンパねェわ」


「銀ちゃん…」


銀時の唾液ではしたなく濡れる未来の口元が、いやらしく銀時を誘っているようにしか見えない


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