第6章 ざわつく気持ち*R15
「今日はここまでだ…。病人相手にこれ以上はさすがの俺も手ェ出せねェよ」
上気した互いの眼差し…
互いに興奮状態ではあるが、未来の体調やここが真選組屯所であることなど、この状況でこれ以上は無理だと冷静に判断する銀時
親指の腹で未来の唇を拭いながら、銀時は未来を見下ろした
「こんだけでそんな顔するお前を本当ならこのまま寝かせたくはねェんだけど…、そんな目でずっと俺のこと見て…続き、期待してんのか?」
意地悪な笑顔でそう言って未来の頬を違う指の背で撫でる
そんな銀時の指の動きと未来を見下ろす眼差しを見つめて、未来は布団で顔を半分隠した
「もう…、銀ちゃんのばか…」
「はは、悪かったって」
拗ねたように恥ずかしがる未来と額を合わせ、柔らかく笑う銀時は未来の知っているいつもの銀時に戻っていた
「今日はもう寝とけ」