第6章 ざわつく気持ち*R15
そう言うと、鼻まですっぽり被っていた布団を静かに剥がした
未来の顔の横に片腕をつき、身を屈めて徐々に銀時の顔が近づいてくる
「だめ…」
力の入らない両手でそっと銀時の胸を押し返した
「…嫌か?」
「そうじゃなくて…。汗かいてるし…唇も…その、カサついてるし…」
消えていく声をかろうじて聞き取り、拒絶されたわけではないと知った銀時は、詰めていた息を盛大に吐き出し安堵する
「はああァ…。拒否られたかと思った」
「だって…、その…」
「嫌じゃねェなら、目、閉じてくんねェの…?」
そうささやく唇がまぶたに落ちた
「ん……っ」
まぶたに触れる柔らかな感触に、キュッと銀時の着物を掴む未来
「病人を取って喰いはしねェよ。力抜け…」
キュッと掴んでいた手を銀時はそっとほどき、指を絡め握り直す