第6章 ざわつく気持ち*R15
「ん…銀ちゃん…?」
「未来、目ェ覚めたか?」
銀時の少し冷たい指が未来の額にかかる髪を優しくはらう
「…銀ちゃん、どうして…」
どうしてここにいるのか
体調は大丈夫なのか
声がかすれて、聞きたいことが上手く言葉にならない
「俺ならもう平気だよ。お前が昨日から看病してくれてたんだからな。すまねェな、お前に移しちまって…」
「昨日からって…、銀ちゃん、覚えてないんじゃ…」
「俺の都合の良い夢だとばかり思い込んでたが、どうやら夢じゃなかったようだな」
昨夜のことを思い出し恥ずかしくなった未来は、のろのろと鼻まで布団を被り顔を隠す
「はは、お前のその顔に出るのは昔から変わらねェなァ」
楽しそうに笑った後、グッと未来との距離を縮めてきた
「…すまなかったな、NAME1#。一晩付きっきりで看病してくれたのに。今度はその風邪、俺に戻せよ」