第6章 ざわつく気持ち*R15
いそいそと頭まで布団に潜り込み、状況の整理する
(あいつ、本当は昨日からここにいたのか⁉︎なら、どうしてさっきあんな嘘を…。はっ‼︎もしかして、夢だと思ってたあれは現実で……クッソ、なんも思い出せねェ、最悪だ)
熱は下がったのに、ダラダラと汗が吹き出してくる
(いや待て落ち着け俺。俺にそんなことする度胸があるわけねェよ。そんなこと出来てたらとっくの昔にやってんだろ俺。そうだよ俺に出来るわけねェ。だからやっぱりあれは夢だ……はあ、言ってて凹むわ)
布団から顔を出し、腕を頭の後ろで組み天井をぼんやりと眺める
おぼろげな意識の中で求めた、未来の冷たい肌と唇
もし夢ではないなら…
「手ェ出しといて忘れてんじゃねェよ、俺」