第6章 ざわつく気持ち*R15
「わりィ、目眩が…。ああ、お前冷たくて気持ちィ…」
「銀ちゃん熱いからね…」
自分より冷たい未来の背中に腕を回し、未来を抱きしめる銀時の腕に力がこもる
「…もうすぐしたらお薬効いてくると思うから」
未来は銀時の背中をポンポンと優しく撫でながら、声をかける
だが銀時には聞こえていなかった
銀時は未来に回していた腕を緩め、未来がなんて言ったのか確かめようと顔を覗き込む
「なんか、言ったか…?」
するとそこには心配そうに優しく微笑む未来が銀時を見つめている
その瞳に自分が映っているのが分かる程近い距離
息がかかる程の距離
銀時は目の前にある頬を両手で包み込むと、そっと口づけた