第6章 ざわつく気持ち*R15
ふと目が覚めると、真っ暗な部屋に見慣れた天井があった
身体が熱くて、汗でぐっしょりしている
(…ああ、そうか。俺熱出て…新八たちに寝かされたんだったか…)
「はぁ…」
熱のせいか息苦しさに一人静かにため息をつき、またすぐ目を閉じた
「銀ちゃん…?」
(ん?神楽か…?)
ゆっくりまぶたを開けると誰かが視界に入ってきた
「起きた?」
心地の良い声が聞こえてくる
「…未来、か…?」
「うん。珍しく焦った新八君から電話があってね。…まだ熱があるからしんどいよね」
汗でぐっしょりの銀時の額を優しく拭きながら、未来は自分の掌で熱さを確かめる
「汗いっぱいかいたから気持ち悪いでしょ。着替え持ってくるね」
「ああ…わりィ…」
「タオルも持ってくるね、ちょっと待ってて」
パタパタと遠退く足音
重い身体をズルズルと無理矢理起こした銀時
「あ、銀ちゃん。寝たままでも良かったのに」
戻ってきた未来が慌てて銀時を支える
「たかが熱出たくらい平気だって」
とは言うものの、座る体勢を取るのに精一杯なので、未来が寝巻きの甚平の前をはだけさせる