【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】
第5章 言合い
五感をくすぐる刺激。
先程まで得た知識のなんと浅はかなることか。
幸村は責められる快感に、屈辱どころか新たなる性を見い出していた。
「幸村様は、お綺麗な顔をしていますから、男娼としても生きて行けそうですね」
そんな風に艷やかに笑う牡丹に、恥ずかしさと興奮が湧き上がる。
ああ、俺はこの後どうなるのかと…。
「甲冑の外し方を教えて下さい…」
言われ、幸村は後ろ手にはめ殺してある取っ掛かりの外し方を教えた。
ガチャンと夜陰に紛れ落とされた盛大な音に、番兵達が気付きはしないかと冷や冷やしてしまう。
そして、びぃんと張り詰めた天幕を、その腰紐を、口だけをつかい器用に解いていく牡丹にやたらと息が荒くなった。
彼女の手は、俺の尻を揉んでいる…。
まるで男の俺がするべき愛撫を、代わりに植え付けるように。
「牡丹…その、これは、俺がやるべき事なのでは」
「いいえ。性交に、正解などはありません…」
「そ、それはどういう…」
「あるとしたら、どちらも気持ち良ければいい…そういうことです」
牡丹はとうとう、幸村の腰履きを下着諸共おろした。
ぶるんと、大きなあの逞しすぎる男茎が現れる。
牡丹はうっとりして眺めたあとに、また幸村の尻を撫で回し、あろうことか鷲掴んだ。
ぐにぐにと、回すように。
「ぞ、ぞわぞわ、しま、する…」
ずるりと壁に寄りかかった為に、幸村の着ているジャケットがそのまま肌け、肩先が露われた。
ほぼ半裸以上、屋敷の外で肉体を曝け出した幸村に、牡丹はくすりと笑って言った。
「今の幸村様は、きっと殿方から観てもスケベで断然妖しいですよ」
それはとても妖艶でいやらしき表情で。
「そう、とても…変態です」
牡丹の言葉攻めに、幸村はなるほどと思った。
羞恥で感じるというのは、女も男も関係ないのだと。