【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】
第3章 物思い
自分が今、このおなごに何をしようとしているか、幸村は考えも及ばなかった。
ただひたすら、この女人が欲しい…。
そう思って止まなかった。
これは一体なんだ。
「牡丹…俺は…」
幸村様に押し倒された牡丹は、瞬間、何が起きたか分からなかったが、天井が見える視界の隅に幸村様の顔…荒ぶる虎を見て、逞しい彼の背にそっと腕を回した。
「いいですよ……」
それから幸村は、がぶりと牡丹の首筋に噛み付いた。
そうでもしなければ、吠え回ってしまいそうだったからだ。
痛っ…という可愛らしい鳴き声に、雄根がいよいよ最高潮まで滾り切る。
佐助がそうしていたように、幸村は牡丹の足を掴み、開かせた。
そして、己の逸物を牡丹の露だく塗れの女人の花壺に押し込んだ。
グチャグチャと音を立て、最初、挿らないそれを何度も上下にぬめらせていた幸村に、牡丹は、
「もう少し下です…」
と自ら腰をあげ、挿入を手伝った。
するとめりめりと音をたて、幸村の鬼頭が埋まっていく。
「よ、よろしいのですか?」
牡丹は聞いた。
「何がだ?」
と幸村は答える。
先程までと打って変わって男らしい顔付きに、牡丹は胸をときめかせた。
子宮までもがきゅぅんと熱い。
「幸村様はずるいです」
格好良かったり、可愛かったり、その上優しくて、強くて、真面目で…こんなにも雄々しい…。
「ずるい?ずるいとは一体どういう…」
「私で良いのですか?」
幸村の疑問を遮って、牡丹は涙を浮かべて尋ねた。
こんなにも嬉しいと想う性交渉は初めてだからだ。
「だから、それは、一体どういう…」
「私のような女が、男に金で買われていたような女が…幸村様の初めての女人になっても、よろしいのですか?」
これは、仕事でもなんでもない。
牡丹はもう男に身体を差し出さなくても良いし、幸村も心から嫌なのであればお館様もこれ以上の無理強いはしないだろう。
この行為は互いの想いから生まれ至ったものだ。
例え、好いたのが私だけであっても…。
幸村様が、私を好いていなくとも…。