【BASARA】幸村落ち。元遊女ヒロイン【内容激しめR18】
第3章 物思い
「んっ…あっ……うっ…」
牡丹は必死で、自分を慰めていた。
今まで教え込まれてきた性技と、毎日休むことのなかった快楽が、突如なくなったのだ。
最初は、もうあんなに苦しいことをせずとも良くなったと喜んだものだが…。
「あっ…ひぃ…ゆき、むら…さまぁ…」
彼の匂いとあの逞しい体付きを思い出すと、逝っても逝っても逝き足りない。
クリトリスを弾き、軽く絶頂したあとは、膣内に指を突っ込む。
きっと幸村様の雄は猛々しいだろう。
そんなことを思いながら激しく出し入れを繰り返す。
「んぁッああっ、逝くぅ!!」
そんなことがもう、この武田に居着いて一週間が続いた。
あれから彼には会っていない。
いや、会えていない。
大阪から甲斐まで、幸村様の馬に揺られているとき、彼は物凄く嫌そうにしていた。
「大将優しいからさぁ、甲斐に連れてくっていうのは分かった。でも、俺様、この娘運ばないからね」
幸村様の忍びはそうやって断って、牡丹はずっと幸村様の腕と胸の中に居たのだ。
彼は一言も発さずに居たが、時折、私の方をチラリと見て、目が合うとバッと逸らした。
また、耳まで赤い。
さっきまで格好良いと思っていたのに、可愛いと思えてくるこの心情。
胸がこんなにもきゅんきゅんとときめいたのは初めてだ。
そして馬に揺られるのも。
屋敷の庭以外の、外界の景色を見るのも。
でもこの揺れは何かを彷彿とさせる。
私がよく知るあの動きだ。
乗馬しているだけなのに、じわりと愛液が染みてきてしまう。