第3章 ブルームーン 【伊達政宗】 《R18》
「っは、すげぇ音」
「……っ、」
「…もっと聞かせろ」
耳元で小さく囁かれると、ぶるっと肩が震えて。
快感のあまり足腰が不安定になっている私の身体を政宗が抱きとめるように支える。
鳴り止まない蜜音、突き上げる刺激……
ああもうだめ、何も考えられなくなる。
「だめっ…だめだってば…ぁ、ああっ…」
「止めてやらねぇ。出しちまえよ、思いきり」
すでに私の身体を知り尽くしてる彼だ、次の展開を期待している。
そして私も、言葉とは裏腹に待ち望んでいるのだ───その時を。
「も…、だめぇぇ……っ」
そしてついに来たる快感の頂点。上体を後ろへ仰け反った瞬間、存分にかき乱された其処から透明の潮露が飛び散って……
政宗の腕に支えられながら、がくんと力が抜けてしまった身体は湯の中に沈んだ。
「達したか」
「ん…、」
屈み込んでしまった私の背中を抱き締める手の感触が優しい。
絶頂に伴い寒気を纏っていた肌にその体温が伝わってきて、お湯と共にぬくもりに包まれているようだ。
「そそるな…、茅乃のその顔」
「うそ、私…今絶対変な顔してると思う」
「嘘で言ってる訳ねぇだろ」
達した後だからきっと間抜けた様相をしてるのだと思い、俯いて顔を隠していたのだがすかさず顎を持ち上げられた。
「分かってないな、お前は」
そう言って触れるだけの口付けをすると、急に私の身体を軽々と抱き抱えて……