第3章 ブルームーン 【伊達政宗】 《R18》
軽く口付けたあと、一旦引こうとしたのだけれど……
強く腰を引き寄せられ、離すまいとばかりに唇を奪われる。
「ん……」
重なっている唇をこじ開けられ、口内に温もりが滑り込んできて。
逃げも隠れもできなくなった私の舌は政宗のそれに容易に捕まってしまった。
「…っふ、ぅ…ん…っ」
絡みつく熱。
舌の表面から側面、そして裏へと、全てを攻め尽くすように……。
その激しく濃厚な動きに、息も絶え絶えになりそうなほど。
強引だけど独占されている喜びに浸らせてくれる、私が好きな政宗のキスだ。
「……っ、はぁ……」
解放されたと同時に深く息を吐き、枯渇しそうになっていた酸素を取り込もうと口を開けると絡んでいた舌同士を繋いでいた唾液の筋が伸び、途中で切れた。
「気持ち良さそうな顔、してる」
うっとりとする私の表情を見て愉しげにそう言うと、おもむろに手を下へと伸ばす……
行き着いた先は、熱を秘めたる女の其処。
「もう濡れてんのか。厭らしいな」
「厭らしいのは、政宗…でしょ…っ」
「好きな癖に。…もっと気持ち良くしてやるよ」
「あっ…」
上下に割れ目をなぞっていく指。
なぞるたびに卑猥な音がして、蜜が溢れ出てくるのが分かる。
口付けだけでもうこんなになってたなんて……。
それはきっと、相手が政宗だからだ。
中へと入っていった指先がぐっと曲げられ、あらぬ場所を刺激され始める───
「いや…、そこ……っ」
「嫌なはずねぇよな?」
「ああっ」
早まる指の動き…
それに伴い、蜜のかき混ざる音がより激しさを増していく。