第2章 天下人の女 〜高飛車姫〜 【織田信長】 《R18》
幾多の戦いをくぐり抜けてきたのだろうその肉体は逞しく、無駄な脂肪なんて見当たらない。
これが、男の身体……
そしてこれからついに……
そう思うと鼓動が高鳴って、緊張感が走る。
「力を抜け」
「でっ…でも……」
「言ったであろう、俺に委ねろと」
強張った身体を鎮めようと必死になりながらも頷くと。
私の足を支えた信長様は、十分に潤っている其処の蜜口に己の滾りを割り入れた。
「───っっ!」
これまで経験したことのない痛みに、歯を食いしばる。
「……辛いか」
「大…丈夫…。覚悟はできてるから…」
様子を気にかけてくれるのが嬉しいし、そんな彼を受け入れたい。
少しずつ、少しずつ時間をかけて挿入ってきた其れは、やがて最奥まで到達し……
信長様は覆い被さるように私の身体の上に突っ伏すると、強く肩を抱き締めた。
重なり合う肌のぬくもりに喜びを感じる。
「私達…やっとひとつになれたのね」
「ああ。茅乃…愛してる。他の誰であろうと指一本触れさせはせん」
ゆるやかな動きに合わせて揺蕩う艷やかな表情、眼差し……
全てが私だけに向けられたもの。
ずっと欲しくてやまなかった。
揺れるその背中にしがみつきながら、確かな幸せを実感していた────。