第2章 天下人の女 〜高飛車姫〜 【織田信長】 《R18》
「口付けすらも初々しい…。
茅乃、今宵は俺に身を委ねるがいい」
「…ええ。貴方に全てを捧げるわ」
合間に言葉を交わしながら、なおも互いの唇を求め合う。
金平糖が溶けきっても消えない甘い吐息が交差して、混ざって、絡まって。
もっとこうしていたいと強請りたいほど、やみつきになりそうな口付けに酔いしれていると……
そうしている間に信長様の手によって襦袢ははだけていて、露出した身体に空気に触れた。
「なんと清らかな身体よ。未だ誰一人踏み入れた事のない──まさに新雪だ」
姿形を確かめるかのように、温かな手の感触が、胸から腰…そして太腿へと流れていく。
恥ずかしいのに、触れられる事がこんなにも心地良いなんて。
そして……
口付けが唇から喉へと通っていき、胸元まで来た時。
「、っ……」
胸の膨らみを啄まれ、わずかに身体が跳ねる。
「…あ…やだ、くすぐったい…」
「それだけではないだろう?」
知らず知らずのうちに固くなってしまった胸の中心部はくすぐったくて震えているのだけど、信長様の言う通りそれだけじゃない。
舌先で愛撫され、掌で優しく包まれて……
私は確かに彼を感じている。
すると、
胸の柔らかさを堪能していた舌が、徐々に下がっていって……
「…足を開け」
「こんなところを見せるなんて……恥ずかしいわ」
「見られて恥ずかしいところなど、貴様には無い」
たぶん…身体の中で一番恥を秘めている場所。
だけどそう言ってくれるなら…
受け止めてくれるのなら…と。
おずおずと躊躇しながら、太腿を左右に開く。
そしてそこへ、おもむろに顔を埋めていく信長様──