第2章 本能
無言を貫いているいると、蘭丸の唇が耳に触れる寸前で止まる。
「それとも───。今すぐ入れて欲しいのか?」
小さい声で落とされた蘭丸の声が私の頭の中で響き渡り、心臓の音と共鳴する。
弾かれるように蘭丸を見ると、ふっと一瞬笑みを浮かべ、なんの躊躇もなくパンツの中へと蘭丸の指先が入り込む。
「───!!やっ.......やぁっ!.......」
少し触って蘭丸の目の色が変わるのがわかった。
ドキッとするけど、ちょっと何されるかわからない.......そんな目付き。
「お前、凄いぞ.......?こんなの.......わりぃ、もぅ無理だ、我慢出来ねぇ」
言うなり、蘭丸は自分のベルトを急かすように剥ぎ取り、ズボンを半分下げて、自分のモノをそのまま押し当ててくる。
「!!ま、まって!そんな急に入らな.......っくぅ.......。」
「くっ.......。どこが.......入らないって?」
静止する前に蘭丸のモノが勢いよく身体の中へと入ってしまった。
不思議と痛みが一切ない.......むしろおかしいくらい気持ちいい。
「まって.......ご、ゴム付けて.......!!ちょっ!.......ふぅっ、んん!!」
腰を持ち上げられ、蘭丸のリズムで動き始める。
最初からゆっくりと奥まで堪能するかのようにゆっくりゆっくり、蘭丸の腰が揺れる。
「やべぇ.......すげぇ気持ちいい。」
「.......なぁ。お前の中すげぇ絡み付いてくる。俺のを離そうとしやがらねぇくらい、キツく絡みついてくる.......はっ。」
「.......そんなこと.......ない.......っん!───アァっ!!」
いちいち説明する蘭丸の言葉が恥ずかしすぎて否定すると同時に蘭丸の動きが早くなる。
「ばーか.......エロい体しやがって.......くっ.......」
「や.......ぁっ。.......ら、蘭丸.......ぅ。」
いつも以上に激しく蘭丸が責め立ててくるのを、何故かそれがいつも以上に感じてしまう。むしろ快感が止まらない。