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欲望のままに

第2章 本能


肉をメインに盛りだくさんの料理を作り終えた。

「.......おわった。すごく頑張った私.......!!!」


達成感で変なテンションになっていると玄関で音がする。


蘭丸が帰ってきたみたいだ。
きっとこの匂いに釣られてすぐにリビングに飛び込んでくるはずっ。


喜ぶ蘭丸の顔を想像しながら待っていると、リビングではなく、寝室の方の部屋が閉まる音がした。


.......あれ?
絶対真っ先に匂いに気付くとおもうんだけどな.......??

着替えに行ったのかも。


だけど、10分たっても20分立っても蘭丸は部屋から出てこない。


???どうしたんだろ??


想像してたのと違う事が起きてソワソワしてたのをやめて部屋へと向かう。


「蘭丸?」

返事がない。

「.......?開けるよー.......って、え?」


真っ暗の部屋の中の奥にあるソファーで、蘭丸が静かに腰を下ろしている。


静かすぎて怖い。
取り敢えず電気をつけて蘭丸の方へ近づく。

「ちょ、ちょっとー、真っ暗の中でどーしちゃったの??そんな所にいないでさ、ほら!ご飯食べよーよ!」

問い掛けに一切答えないし、ピクリとも動かない蘭丸。

何だか蘭丸の様子がおかしい。

ポタポタと汗をかいている、顔も赤いし、何だか若干息も荒い気がした。



・・・もしかして風邪かもしれないと脳裏を過った。
「蘭丸!もしかして凄い熱があるんじゃない!?大丈夫??」


「・・・ちがっ、。」


やっと反応したけど、私と目が合うと蘭丸はサッと目を逸らして口元を手の甲で隠す。
蘭丸が、照れたり嘘ついたりする時のくせだ。


「もう、辛いなら寝てなきゃダメでしょ?」

蘭丸に近づき手でおデコを触ろうとすると、蘭丸に腕を掴まれる。
中々強い力だ。

「・・・っ。蘭丸?大丈夫?」

顔を覗き込むと、蘭丸が見たことない切ない顔をしてコッチを見るなり、私を思いっきり床に押し倒す。


「いたっ!・・・ちょっと蘭丸どうし・・・んんっ!」

強引に蘭丸にキスされる。貪るような、息継ぎもさせてもらえないほど荒いキス。

「・・・っ!!んんっ!んっ。らん、アッ、らんまる・・・んっ!!」

お互いの唾液で角度を変える度にぴちゃぴちゃといやらしい音が鳴り響く。

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