第2章 止まらない2人の熱
ーーー。あれから2時間近く飲んでいる。
特に2人が。目の前で叩いて被ってじゃんけんぽんを繰り広げている。私もカクテルだけじゃなくてちょっと強い物も飲んだせいか、ちょっとクラクラしている。楽しいけど、少し眠くなってきた。
「ねぇ・・・私少し眠いんだけど・・・?」
「寝てていいよ?」
「ちゃんとベッド行けよ?」
いやいやいや。
「え?2人はなに??帰らないの?泊まる気なの??」
冗談口調で言うと、あんなにはしゃいでいた2人がピタリと動きが止まり、何故か近寄ってくる。
「え・・・?な、なになに!?」
ヘラヘラしてると、2人は私の隣に座りだした。
何となく、本当に何となく雰囲気が変わった気がして、よく分からない緊張に襲われた私は、何故か焦り立ち上がったーーー。っが、その瞬間蘭丸に腕を引っ張られて転びそうになった。
「っうわっ!!」
でも、体はフワッと一瞬で蘭丸に後ろから座りながら抱きつかれる格好になる。蘭丸の股の間にすっぽり入って、更に蘭丸の腕にホールドされている
ーーーッ!!!
一瞬で鼓動が早くなる。心臓の音がうるさいのが自分でも恥ずかしいくらい分かる。
どうしたらいいのか分からなくて下を向く私の顔をソッと嶺二の手が、私の顔を包み、顔を上げさせられる。
「ねぇ、僕とランランーーー。君はどっちが好きかな?」
更に心臓が暴れ出す。顔が熱いーーー。
「・・・ど、どーゆう事??言ってる意味がわからな・・・」
ーーーーーッ!!!
突然、いや本当に一瞬で嶺二の唇が自分の唇を覆う。
突然の衝撃に目が開いたままだ。
「答えるまで続くけど・・・?」
全然言ってる意味が分からない。
今度は耳に熱い息がかかる。
「ーーーッ」
まずい、一気に変なスイッチが入りそうになる
蘭丸の息だ・・・。
「さっき嶺二と飲んでる時に揉めてたんだよ、お前で。」
「ど、どー言う事・・・揉める?って、っあ・・・やぁ・・・ッ」
耳がくすぐったい・・・蘭丸に耳を噛まれて思わず声が漏れる。
「どっちの方が君を好きかでだよ。結局らちがあかないから、君に決めてもらおうって勢いでそうなって、君の家に来たんだ。」
切なそうに・・・でも妖しげな目で嶺二が私を見つめる。
息をするのもやっとの私に蘭丸が
「俺だよな?」甘く囁く。