第3章 見透かされた気持ち
「ランランーーー。チョッ・・・ねぇ、ランラ・・・ッ」
ランランが、僕のものを舐めてる。しかも目元うっすら赤くしてる。凄くーーー堪らなく可愛い。
ジュルジュル音を立てながら優しく、凄くゆっくりー、めちゃくちゃエロい・・・。僕だってランランを触りたいーー。
ゆっくり蘭丸の顔に手を伸ばすと、空いている片方の手で掴まれ少し睨まれる。
「ら、ランラン、ぼ、僕もランランに触れたいーーー。」
「ダメだ。テメーはそうやって黙って俺にされてろ。」
そう言いながら急に僕のものをしごく手が強く早く上下に動く。
「ーーーくっ。ーー、ら、ランラン・・・お願い」
懇願するも蘭丸は動かす手を辞めずに嶺二の顔を覗き込む。
「ちゃんと抜いてやるからイケよ。」
どこか悲しげに見えた。
「ちが、違うよ!ランラン!!」
嶺二が快感の中目が覚めるように飛び起きて、力いっぱい蘭丸の肩を掴む。
「何が?お前はただ気持ちよくなりてぇーんだろ?俺とコイツとお前と3人でこんな関係にして、逃げ出さないように、ずっと一緒にいたいから、でも好きだから、全てを共有しようって訳分からない事言い出したのは、嶺二。お前だろ?」
「・・・・・・。」
「俺も、その話に乗ったし、コイツを傷付けるし、都合のいいような関係にしちまったから、別にお前だけを責めてるわけじゃねぇ・・・。」
そっと蘭丸は嶺二の頬を撫でる。
「けど、お前本当は、自分を悪者にして俺達の前から消えちまうつもりだったんじゃねーのか?本当は拒まれて嫌われて、俺達2人をくっつけようとしたんじゃねーのか?」
「そ、そんな事・・・しないよ?」
「嘘つくんじゃねぇ。結果的に皆して最低な結果になっちまったけど、俺はコイツが好きだー。」
「うん。知ってるよそんな事・・・。」
「けど、嶺二。お前の事は愛してる」
「え・・・?」
反射的に蘭丸の方に顔が向く。
「嶺二・・・。」
優しく、宝物に触れるみたいに唇が重なるーー。
まるで、愛を囁くようなキス・・・。
「ら、ランラン・・・ンンッ。」
それから、痺れるようなキス
「嶺二・・・・・・・・・チュッーークチュッ。」
貪るようなキス。
いつの間にか、これ以上無いくらいに身体と身体が重なり合う。