第4章 少しの嫌がらせ
そして、お昼休み
私は屋上のフェンスに背中を預け、立っている。
たまに吹く風が冷たい。
前には女子が3人。
さっきの人達。
そう思っているうちに相手の一人が喋りだした。
女「お前昨日屋上で、伶斗と何してた?」
そんなことですか。
そういや、この人達は伶斗くんとよく一緒にいる人だ、と今気づいた。
「何もしていません」
何もしてないのは本当。
あっ。したといえば、寝たことくらいかな?
「寝ました」
女「やっぱり」
そう言って、一枚の写真を見せてきた。
屋上の私達の写真だった。
寝ている?私に顔を近づけている伶斗くんが。
まるで、キスをしているかのように。