第10章 告白-☆
「へいき…?」
グリーンヒルの部屋に向かい、ベットに伏すグリーンヒルに声をかけた。
「あ…あぁ…平気だ…」
俺を見上げるその目は何処か色が薄くて、瞳孔も開いていた。
それ以前に…
『えっ…』
彼の股間の膨らみが異様に大きかった。
彼は隠しているつもりだっただろうが、フラフラになった意識のせいでまともに隠す事も出来ない。
「はぁ…不覚にもこんな事に…俺はP4失格だ…何故こうなった…」
俺はもう我慢出来なかった。
嫌われようとも、退学させられようとも…関係ない。
「ど、どうしたんだ?」
グリーンヒルを仰向けにさせ、開いた口をこの口で閉ざさせる。
抵抗をするかと思いきや、意外にもグリーンヒルは俺の頭を撫でた。
それが意外過ぎて…俺はそれよりも先に進めなかった。
「レーベ…いいや、グリューネ…お前…」
「っ…お、おれ…グリーンヒル、すき…っ!すき、すき…すき…!グリーンヒル、おれ、きらい…へいき…」
発情した猫のように身体を擦り付け、どうしようもないこの感情をグリーンヒルに押し付けた。
彼はそんな俺を抱き返し、起き上がった。
「…嫌うわけがないだろう…こんなにも真面目で、野心の無い…親切な奴を嫌うわけがない。…出会ったばかりでこんな事を言うのもなんだが…」
俺を抱き寄せる大きな手と胸板が熱い。
息が更に荒くなる。
「俺も、お前の事が好きだよ」