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【Sexy Doll】

第2章 Doll House‐人形の館‐2


貴族の間では《あるモノ》が流行っていた。
ソレはより美しい男《愛玩物》ソレを欲するのは王家のみならず、国全体に広がる密かな娯楽であり、慰みモノとしてコレクションする者が大半だった。

女に嫌気がさし疎む者も多く従順な人形を欲した。
ペットではなくあくまで、慈しみ愛でるために
自分好みに育て着飾り夜を共に過ごす。夢の様な《お人形》
誰もが欲しがる質の良い【DollHouse】のモノは1番の人気だった。

それ故に領主の執事である朝輝《アサキ》は頭を抱えていた
他の貴族への献上品は村のモノから出せばいい…

しかし、国王に献上するとなると話は別だ…何故なら
王に献上するモノは、領主の血を受け継ぐ者でなければならないのだから…

これまでは、なんの問題もなく送り出してきた。
先代の国王様はとても《マリア》を大事にしてくださる心優しき御方でした。
ですが…今の現国王様はすぐに壊してしまうんです。
そう…今まで何人も飽きては壊し棄てる…その繰り返し。

人形とは名ばかりの生身の人間です。私たちの可愛い、本当に可愛い子供達。

無惨な姿となりこの村に帰って来た時
村の全員が集まり泣き崩れ埋葬したのは記憶に新しい出来事…
この村始まって以来の悲劇とも言えるでしょう。
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