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【Sexy Doll】

第16章 Doll House‐媚薬の罠‐2


―瞳を隠すことを忘れるな!間違っても傷つけてはならぬ!あとは手はず通りで頼むぞお前達―

『承知しております朝輝様…我らにおまかせを』

―あぁッ…んんっ……もっ…とぉ~…―
女達の甘ったるい声が響く

「では、お嬢様方失礼致します。綾、行きますよ」

『はいッ!!すぐ参ります。』
足早に出ていく朝輝さまの後を慌てて追いかける

『朝輝さまッお待ちください!先ほどは大変申し訳ございませんでした!あの…怒って…おられます…か?』

またさらに朝輝さまの空気がピリついたのがわかる
「そうですね…怒っていますよ。綾、あの様なもの達に旦那様がどう思われているかなどわかりきったコト余計なことを言わぬ様に…
それに、あれはあれで使い道があるんです。
だから彼女達をお通ししたんです【cradle】にね…あの部屋で交わってくれれば…
いや…綾の知らなくて良いコトです。この話は後ほど」
かなりイラついているのか朝輝はこの場から早く立ち去りたいようで
しかし納得のいかないメイドの言葉が彼の逆鱗にの一端に触れる…

『ですが…あの紫の仮面の者達は黒薔薇の魔女の従者では?【BLACK Garden】へお通しするのは、その…やり過ぎ…ではございませんか?』

―やり過ぎ?どこがです?―と冷たく朝輝は言う…

「まるで害虫の様に旦那様に群がり愚かにも自分が1番だと言う!なんと浅ましく、穢らわしい!旦那様に触れていいのは私だけ!柔らかい髪も、潤んだ瞳も、愛らしい唇も、私の名を呼ぶ掠れた声も…何もかもすべて!!私だけのモノ…遊女風情が気安く触れて良い筈もない!!」

綾はしまったと思った…

朝輝の隼人へ対する思いと、深い心の闇を垣間見た様で動けないでいた。
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