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【Sexy Doll】

第14章 Doll House‐問いかけの答え‐3


―抱かれる覚悟はあるかと聞かれ、ハイと答えたまで…それがなんだと言うの?―

確かに彼女達の言う通りなのだ…
(私も旦那様に聞いた事がある。何故その様なことを問われるのかと…)

『覚悟などあるに決まっておりますのに旦那さまは、何故その様なことを聞かれるのですか?』と気づけば口に出していた。
旦那さまは少し困った顔をなさって…

「あぁ…それか…綾は何故だと思う?」

『やはりお気に召す方がいらっしゃらなかった…とかでございましょうか?』

「う~ん、まぁ当たらずとも遠からずってところかな…僕はね、【男】である前に【領主】なんだよ。《仕事》として女性を抱くけれど、ここには村の皆の事、産まれてくる子ども達を大切に思って考えてくれる者が必要なんだよ。【Doll House】に来ると言う意味をもっとちゃんと理解してもらいたい。
ここに《娼婦》はいらないんだよ。って言っても
皆にさせているのは《娼婦》のソレと変わらないがな‥」

泣きそうな笑顔で旦那さまは教えてくださった。

旦那さまの笑顔はいつも眩しい太陽みたいで
そんな顔をさせたいわけじゃなかったのに。
私は胸が苦しくなった…

「ほら…綾はちゃんと分かってくれてる。僕や皆の事思ってくれてる…だから泣かないでキミの素敵な笑顔が台無しだよ?」

無意識に涙を流していたようで優しく頬に触れてくださる暖かい手を今でも私は覚えている。
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