第15章 脱・居候
浅沼からあまり飲むなと言われている尊はチューハイ一つで終わらせていた。
今は大人しくジンジャーエールを飲んでいるのだか…
「えぐさん?完全に酔ってます??よってますよね??」
なぜか後ろから抱きついて離れない江口。
何時も飲み会などのときはこんなに酔った雰囲気は出さない彼が今こうして自分に甘え(?)て来てるのを不思議に思った。
「えーぐさーん?明日もたしか仕事ありましたよね??ほらー?早く寝ないと明日に響きますよー?」
そう言ってみるも中々離してくれない。
それにお腹の所に腕があり文字通り抱え込まれている。それに尊と江口の身長差ではいくら抵抗しても無駄となる。
さて、どうやってこの人を剥がそうか…と思考を巡らせているとモソっと江口が動いた。
「えぐさん?やっと動く気になりました??」
江口「……に……て………いい…」
「…ん?何て言いました??」
江口「一緒に寝てくれたらいい」
「…へ??」