第12章 夏の不幸。
江口「あー、これ大丈夫じゃないですね」
そう言いながら自分の鞄から水を出す江口。キャップをゆるめてから尊に渡す。
江口「ほら、飲んで?」
ゆっくりとした動作でそれを受け取り少しずつ飲んでいく。
「ありがとうございました…ところで、二人は今日休みなんですか?」
少し木陰で休憩してやっと本調子に戻りだした尊は二人に質問した。
代永「いや?さっきまでアイナナのライブの打合せだよ」
江口「近々リハするってことで詳しいことはまた後日…みたいな感じでさっき終わってぶらぶら歩いてたら干からびかけてるみーちゃんみつけたの」
「すみません…」と少し縮こまる尊。
代永「そういえば、なんでハチちゃんこんなに暑いのに外に…??」
「あー…それがですね…」
エアコンが壊れてること、業者も忙しくて二週間は直らないこと…と、今までの経緯を話した。
代永「えー!?エアコン壊れたの!?」
江口「まじか…何か災難wwww」
「はい…なんで二週間はネカフェで泊m…」
「「それはダメ!!!!!!」」
突然言葉を遮られてびっくりする。
顔を上げれば凄い形相をした二人がいる。